- 2009-06-05 (金) 09:08
- 未分類
Custom Brackets
の縦位置撮影切り替えブラケット,
Digital PRO-SV Kit
のレビューです。
(06/06 追記)
今まで3way,自由雲台,ギア雲台と様々な雲台を使ってきましたが,例外なく不満だったのが縦位置での構図の自由度。
たいていは90度横に倒したらそれでおしまいで,それ以上はあまり振れません。
基本が横位置なので,縦位置だと重量バランスも悪いです。
反対側には45度も倒れないので,前後を入れ替えて対応したりするわけですが,光軸が大きくずれるので,結局構図の取り直しということになります。
三脚座のあるレンズを使っていれば,それで十分対応出来ると思うのですが,普段使っているレンズに三脚座のあるものはありません。
そこで今まで使っていたのが下のシステム。
ETSUMIのL型ブラケットにHAKUBAのクイックシューを組み合わせてあります。
青のブロックは,少しでもブレを抑えるための低反発ゴム。
縦位置での撮影ではこうやってカメラの向きそのものを変えてセットしていました。
これなら光軸のずれも少なく,左右へ傾けるのも自由度が高くてラクチンです。
ただ,欠点もありまして,
それでも2年ばかり使ってきましたが,度重なる付け外しでクイックシューはもうボロボロ(^^;
先日ついにレバーを押さえているスプリングがパッキリ折れて飛んでいきました(^^;
以前から次のシステム案を考えてはいたのです。
有力だったのが, アルカスイス型のクイックシューが有名な, Really Right Stuff のL-Plateとクイックリリースクランプの組み合わせ。
今のL型ブラケットとクイックシューを置き換える形です。
Really Right Stuff のL-Plateは汎用のものもありますが,機種毎に専用のものが用意されており,剛性もかなりありそうなので,一時は買う寸前まで行きました。
ネックだったのはやはり値段。L-Plateが一枚$140,クイックリリースクランプが$105~なので,D300, D700, K10DそれぞれにL-Plateを用意すると5万円以上の出費に。
今のシステム同様,ケーブルの接続がしづらいのも気になりました。
機種によっては,L-Plateにケーブルを逃がすための切り込みが入れられているものもあるのですが,残念ながら手持ちの機種用は全部ダメでした。
同じく Really Right Stuff の CRD-87 や WISTA の 3ウェイ自由雲台改良型 なども考えましたが,結局実店舗でものが見られる Digital PRO-SV Kit を購入です。
デジカメWatchの記事 で,どんなものか分かっていたというのも大きいです。
パッケージ。ヨドバシカメラ梅田店で,¥33,800の10%ポイントでした。
Custom Brackets 製品は,以前は個人輸入するしかなかったようですが, ケンコ-プロフェショナルイメージング が取り扱うようになって,ヨドバシあたりでも手に入るようになりました。
今回購入した三脚固定用のkitのほか,ストロボをカメラ上部に固定するためのブラケットとのセットもあります。
内容品。ブラケット本体にカメラマウントプレート,雲台取り付け用のクイックシューがセットになっています。
ブラケット本体。アルミ製で意外と軽いです。
ところどころで切削加工の跡もありますが,工作精度はかなり高いです。
カメラマウントプレート。様々な機種に合わせるため,固定位置は前後の微調整が可能。
縦位置グリップを付けた一眼レフ用に,上下反転してブラケットに固定することも可能です。
クイックシュー。海外のメーカはクイックシュー大好きですな(^^;
クイックシューにクイックシューを載せるような形になってしまうので,ぶっちゃけ単純にU1/4か3/8ネジを切ってくれるだけでもよかったのに(^^;
ブラケットとマウントプレートはヘックスのキャップボルトで固定。
ヘックスの規格がミリではなくインチなのですが,ちゃんとヘックスレンチが付属しているので大丈夫(^^;
プレートを固定し,クイックシューにセット。
こんな感じでローテートします。
横位置と縦位置ではクリック感があり,そこでロックされます。
レバーやスクリューで固定するわけではないので,がたつきが心配だったのですが,思った以上にカッチリロックされます。
マウントプレートのカメラ設置面にはゴムが貼られています。これもいらんなぁ(^^;
Manfrottoのクイックシュープレート含め,そのうちゴムは全部ひっぺがしてやろうと思っています。
実際に一眼レフをセットしてみました。
意外にコンパクトに収まり,あまり邪魔にもなりません。
下のゴッツイ雲台は, Manfrotto の #405 GEARED HEAD 。
ローテーション。カメラを持って動かすだけのお手軽さ。
光軸のずれもほとんどなし。
普通のマクロレンズを取り付けたデジタル一眼程度なら,重量的にも問題無さそう。
ただ,剛性感はちょっと足りない気が。
背面から。各種ケーブルの接続や,バッテリの交換もこのままで大丈夫。
プレート前部に前倒れ防止用のストッパーがあるので,重量級レンズをつけての縦位置でも安心。
購入するまでには結構悩んだのですが,かなり満足できる買い物でした。
一番心配だったのはぶれやすくなることだったのですが,ロックもしっかりしたものでした。
なにより,単にカメラ持って回すだけで縦位置・横位置の切り替えが出来るのはラクチンです。
難点は,カメラの付け外しが面倒なこと。
前後位置の微調整をしなければいけないので他機種に付け替えるのも手間ですし,防湿庫にしまうためには,ブラケットごと外して保管という形になってしまいます(^^;
オプションでカメラマウントプレートを付け外しするためのクイックシューキットが用意されているので,それを使うのもいいかも。
剛性感はもう少し欲しかったかな。VR Micro Nikkor 105mmあたりのレンズだと,前後方向へのたわみが気になります。
あとは耐久性ですかね。1回のレビューでもかなり頻繁に縦位置・横位置の切り替えをするので,そのうちガタがきそうでちょっと不安です。
(06/06追記)
実際撮影に使ってみると,かなり重大な欠点が(^^;
ブラケットの分,雲台と光軸が離れてしまうので,左右に傾けるとより大きく振れてしまいます。
この点はあまり気にしていなかったのですが,実際やってみるとかなり使いづらいです(^^;
(07/17追記)
さらに重大な欠点が(^^;
剛性が足りなくて,めっさぶれやすくなります(^^;
ストロボならともかく,SSの稼げない蛍光灯でのブツ撮りにはまるで向きません(^^;
早くもお蔵入り決定, Really Right StuffのL-Plateとクイックリリースクランプ の組み合わせに取って代わられました(^^;
(06/06 追記)
今まで3way,自由雲台,ギア雲台と様々な雲台を使ってきましたが,例外なく不満だったのが縦位置での構図の自由度。
たいていは90度横に倒したらそれでおしまいで,それ以上はあまり振れません。
基本が横位置なので,縦位置だと重量バランスも悪いです。
反対側には45度も倒れないので,前後を入れ替えて対応したりするわけですが,光軸が大きくずれるので,結局構図の取り直しということになります。
三脚座のあるレンズを使っていれば,それで十分対応出来ると思うのですが,普段使っているレンズに三脚座のあるものはありません。
そこで今まで使っていたのが下のシステム。
青のブロックは,少しでもブレを抑えるための低反発ゴム。
これなら光軸のずれも少なく,左右へ傾けるのも自由度が高くてラクチンです。
ただ,欠点もありまして,
- L型ブラケットがヤワでぶれやすい
- そんな厚みのあるものではないので,縦位置だと特にぶれやすいです。
- ACアダプタケーブルやUSBケーブルなどが接続できない
- L型ブラケットへの固定を右にずらせば可能ですが,さらにぶれやすく・・・。
- バッテリ交換が面倒
- 一度底面のクイックシューを外し,さらにL型ブラケットをずらさないと交換出来ません。
先日ついにレバーを押さえているスプリングがパッキリ折れて飛んでいきました(^^;
以前から次のシステム案を考えてはいたのです。
有力だったのが, アルカスイス型のクイックシューが有名な, Really Right Stuff のL-Plateとクイックリリースクランプの組み合わせ。
今のL型ブラケットとクイックシューを置き換える形です。
Really Right Stuff のL-Plateは汎用のものもありますが,機種毎に専用のものが用意されており,剛性もかなりありそうなので,一時は買う寸前まで行きました。
ネックだったのはやはり値段。L-Plateが一枚$140,クイックリリースクランプが$105~なので,D300, D700, K10DそれぞれにL-Plateを用意すると5万円以上の出費に。
今のシステム同様,ケーブルの接続がしづらいのも気になりました。
機種によっては,L-Plateにケーブルを逃がすための切り込みが入れられているものもあるのですが,残念ながら手持ちの機種用は全部ダメでした。
同じく Really Right Stuff の CRD-87 や WISTA の 3ウェイ自由雲台改良型 なども考えましたが,結局実店舗でものが見られる Digital PRO-SV Kit を購入です。
デジカメWatchの記事 で,どんなものか分かっていたというのも大きいです。
Custom Brackets 製品は,以前は個人輸入するしかなかったようですが, ケンコ-プロフェショナルイメージング が取り扱うようになって,ヨドバシあたりでも手に入るようになりました。
今回購入した三脚固定用のkitのほか,ストロボをカメラ上部に固定するためのブラケットとのセットもあります。
ところどころで切削加工の跡もありますが,工作精度はかなり高いです。
縦位置グリップを付けた一眼レフ用に,上下反転してブラケットに固定することも可能です。
クイックシューにクイックシューを載せるような形になってしまうので,ぶっちゃけ単純にU1/4か3/8ネジを切ってくれるだけでもよかったのに(^^;
ヘックスの規格がミリではなくインチなのですが,ちゃんとヘックスレンチが付属しているので大丈夫(^^;
横位置と縦位置ではクリック感があり,そこでロックされます。
レバーやスクリューで固定するわけではないので,がたつきが心配だったのですが,思った以上にカッチリロックされます。
Manfrottoのクイックシュープレート含め,そのうちゴムは全部ひっぺがしてやろうと思っています。
意外にコンパクトに収まり,あまり邪魔にもなりません。
下のゴッツイ雲台は, Manfrotto の #405 GEARED HEAD 。
光軸のずれもほとんどなし。
普通のマクロレンズを取り付けたデジタル一眼程度なら,重量的にも問題無さそう。
ただ,剛性感はちょっと足りない気が。
購入するまでには結構悩んだのですが,かなり満足できる買い物でした。
一番心配だったのはぶれやすくなることだったのですが,ロックもしっかりしたものでした。
なにより,単にカメラ持って回すだけで縦位置・横位置の切り替えが出来るのはラクチンです。
難点は,カメラの付け外しが面倒なこと。
前後位置の微調整をしなければいけないので他機種に付け替えるのも手間ですし,防湿庫にしまうためには,ブラケットごと外して保管という形になってしまいます(^^;
オプションでカメラマウントプレートを付け外しするためのクイックシューキットが用意されているので,それを使うのもいいかも。
剛性感はもう少し欲しかったかな。VR Micro Nikkor 105mmあたりのレンズだと,前後方向へのたわみが気になります。
あとは耐久性ですかね。1回のレビューでもかなり頻繁に縦位置・横位置の切り替えをするので,そのうちガタがきそうでちょっと不安です。
(06/06追記)
実際撮影に使ってみると,かなり重大な欠点が(^^;
ブラケットの分,雲台と光軸が離れてしまうので,左右に傾けるとより大きく振れてしまいます。
この点はあまり気にしていなかったのですが,実際やってみるとかなり使いづらいです(^^;
(07/17追記)
さらに重大な欠点が(^^;
剛性が足りなくて,めっさぶれやすくなります(^^;
ストロボならともかく,SSの稼げない蛍光灯でのブツ撮りにはまるで向きません(^^;
早くもお蔵入り決定, Really Right StuffのL-Plateとクイックリリースクランプ の組み合わせに取って代わられました(^^;
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