- 2010-12-10 (金) 08:14
- 未分類
SONYの電子書籍リーダ,
Reader
PRS-650
の簡単なレビューです。
(12:50) 文章追加。
関連記事:
[ガジェットレビュー] Sony Reader PRS-650用ブックカバー PRSA-SC65 (B)ブラック
[ガジェットレビュー] Sony Reader PRS-650用 ソニーストア限定 吉田カバンオリジナルカバー
古くから様々な試みが行われては消えていった電子書籍。
AmazonのKindleの成功,AppleのiPadを初めとしたタブレット端末のリリースを経て,海外ではようやく普及の兆しを見せてきました。
しかしながら,日本での普及は,相変わらず遅々として進まない印象が強いです。
そこそこ普及しているのは携帯コミックくらいでしょうか。
様々な電子書籍関係の業界団体が雨後の竹の子のようにポコポコ出来てはいますが,実際にいつどんな成果が上がってくるのかはさっぱりです(^^;
Kindleを個人輸入しようと思っても日本のコンテンツはほとんど無く,起爆剤になるかと思われたiPad&iBooksも現状は期待はずれ。
ですが,紙の書籍からデジタルデータへの移行はいずれ必ずやってくるはず。
個人で書籍を裁断して取り込むという,いわゆる自炊を手間をかけてもやっている人がいるのは,デジタル化によるメリットが大きいからこそ。
電子書籍にどうにも及び腰に見える出版社も,影響が大きいからこそ慎重にことを運んでいるのでしょう。
今年も終わりに近くなって,SONYがこのReaderを,シャープが GALAPAGOS を,角川グループがiPhone/iPad向けに電子書籍販売プラットフォームの BOOK☆WALKER をと,矢継ぎ早に電子書籍関連のソリューションの発表が続いています。
もはや待ったなし,多少問題はあってもそろそろ形にしておかないと乗り遅れてしまうというような,各社の危機感のようなものが感じられます。
さて,今回購入したこのPRS-650ですが,海外では既に電子書籍リーダーを発売しているSONYが,満を持して(?)日本に投入したものです。
日本のコンテンツが購入でき,液晶ではなく電子ペーパーを使用し,しかもそこそこ普及しそうな(^^;という,個人的には待望のガジェット&ソリューションでした。
本当ならプラットフォームの Reader Store の充実具合を見定めて購入したいところですが,電子書籍関連はさんざん待たされたのでもう待てん(^^;
5型の PRS-350 と6型の PRS-650 ,どちらにするかは結構迷いました。
大きさ以外の違いは,SD・MSカード対応,オーディオ再生対応くらい。
今回はとりあえず機能が豊富な方を買っておいて,気に入ったら小さい方も購入することにしました。
ソニーストア での受注開始初日に注文。おかげで発売日の10日より,一日早く手に入れることが出来ました。
他にソニーストア限定の 吉田カバンオリジナルカバー も購入。
お値段はPRS-650が24,800円,カバーは単体だと4,980円ですが,ACアダプタとセットだと6,000円。
単体で2,980円のACアダプタが実質1,020円で購入できるということでこちらのセットで購入。
ただ,このカバー,本体と同時発送ではなく,1月下旬に別途発送(^^;
別にノーマルのカバーも購入しておくべきでした(^^;
パッケージ。
付属品はマニュアルの他はUSBケーブルのみ。
正面。思ったよりも高級感のある質感です。
色はシルバーとブラック,どちらにしようか迷ったのですが,今回はブラックに。
レッドは最初から対象外(^^;
背面。つるつるではなく適度なざらつきがあるので,滑りにくく指紋も目立ちません。
上面。パワースイッチにMSカード,SDカードスロット。
左端は上下とも,カバー取り付け用の凹みがあります。
下面。ボリュームスイッチがちょっと出っ張るので,立たせるとちょっと傾きます。
USB端子は一般的なmini-Bではなく,マイクロUSB端子。
右側面。右端に見えるのはスタイラス。
左側面にはコネクタ類は一切ありません。
MS,SDカードスロットにはダミーカードが。速攻なくしそう(^^;
スタイラスは長さも十分。
付属マイクロUSBケーブルの端子部。
別売りのACアダプタ。マイクロUSBケーブルも付属。
充電時間はPCと接続した場合は約3時間。ACアダプタ使用時は2時間。
別にその辺にあるAC-USBアダプタで行けるんじゃないかと思いましたが,セットで安かったのでついでに購入。
予備のマイクロUSBケーブルが増えたからいいか。
起動画面。電源投入時はちょっと待たされます。
ですが,一度電源を入れたらあとはスタンバイモードで2週間は持つとのことですし,シャットダウンはそうそう行わないので問題ないでしょう。
ホーム画面。
アプリケーション画面。
設定画面。
詳細なマニュアルは,電子書籍形式で入っています。
プリインストールされたお試し版。
実際の本文はこんな感じ。
画像だと目立ちませんが,実際見ると文字のがたつきが気になります。
文字の大きさは6段階で変更可能。
右から2番目のボタンを押下して指定します。
デフォルトのSがわたしにはちょうどよかった。
画面のズームも可能。
ページモードは5種類。
余白カット。
4分割(左右)
4分割(上下)
ページ全表示
画面右上をダブルタップすると,ブックマークが追加できます。
一番右のオプションボタン押下時。
ページ移動。
ノート。
ハイライトや手書きメモが可能。
画質の調整。
プリインストールされた書籍。
なんで右にスクロールバーが出ているのに,上下フリックで動かせないのか理解に苦しみます(^^;
英文の『Alice’s Adventure In Wonderland』以外はお試し版(^^;
せめて1つくらいはフルの日本語書籍を入れてよ(^^;
コレクション。書籍を自分好みの分類でまとめておけます。
写真表示。解像度的にも階調的にもちょっとつらい。
電子辞書。
英和辞典と英英辞典のみ。
なぜ国語辞典がない・・・。
実際に単語を引くときはこんな感じ。
日本語入力。
音楽プレイヤ。
一般設定。
ページめくりは縦書き用,横書き用それぞれ指定可能。
pdfファイルは横書き扱いの模様。
アプリケーションの設定。
システム設定。
スタンバイ画面は写真・メッセージ表示の有無が指定可能。
どちらもオフなら,真っ白の画面になります。
写真・メッセージ表示ONの場合のスタンバイ画面。
リセット画面。
本体情報。
電子ペーパーの特性で,ページが切り替わるときは一瞬画面が真っ黒になります。
iPhone 4Gとの比較。
思っていたよりも大きかったです。片手でつかむにはギリギリのサイズくらい。
これなら5型のPRS-350でもよかったかな。
pdfでマンガを表示。
使わせてもらったのは, Jコミ で配布中の,赤松健先生の『ラブひな』1巻。
こちらは軽量版。
こちらは高解像度版。あんまりかわらない(^^;
細い線などは途切れ途切れになってしまいます。
やはり現状,電子ペーパーで画像表示はまだ解像度や階調的に厳しいかなぁ。
pdf表示時は画面の回転が可能。
デフォルトでは上半分・下半分の順で表示。
ページモードで全画面表示もできますが,2ページ見開きはできない模様。
さて,電子書籍リーダーだけあっても,コンテンツがないのでは話になりません。
SONYの電子書籍販売サイト, Reader Store で試しに1冊購入してみました。
PRS-650は3GはおろかWi-Fi機能もないので,必然的にPCと接続して購入・ダウンロードすることになりますが,これがまたえらいめんどくさい(^^;
まずはReader接続専用のPCアプリケーションをインストールします。
PRS-650とPCをUSBで接続すると,PCアプリケーションが入っている領域が新規ドライブに追加されるので,そこからインストールします。
もしくはReader Storeからダウンロードしてインストール。
ブラウザでReader Storeサイトにアクセス。
アプリの”Reader Storeへ”ボタン押下でもOK。
購入する書籍を選びます。
最初なので品揃えはこんなものでしょうが,ジャンルがおおざっぱすぎて,欲しい書籍を捜すのに難儀します。
せめてジャンル別画面で表示される,サブジャンルくらいの粒度で絞り込めないと・・・。
今回購入したのはH・G・ウェルズの宇宙戦争。
なんでいまさらとお思いかもしれませんが(^^;
「カートに入れる」ボタンクリックでショッピングカート画面に。
「購入手続きへ進む」ボタンをクリック。
購入にはMy Sony ClubのIDが必要。
あらかじめログインしていても,この確認画面は表示されます。
初回利用時は,Readerを接続して機器認証が必要。
「機器認証を行う」ボタンをクリック。
ブラウザの設定にもよりますが,Reader用PCアプリが立ち上がり,自動的に認証が行われます。
続いて支払い方法の選択。
クレジットカード,ソニーポイントでの支払いが可能。
内容確認。
購入完了。
さらに引き続きコンテンツのダウンロードを行います。
「ダウンロード」ボタンをクリック。
機器認証時と同様に,Reader用PCアプリが立ち上がり,Readerへのダウンロードが行われます。
同時に母艦のPCにもアーカイブとして保存されます。
ダウンロード完了。
あと少し(^^;
ダウンロードが完了しても,PCと接続されている限りReaderの操作は行えないので,PCアプリの「Reader」の右にある,接続解除ボタンを押下。
Readerの取り外しが可能になります。
これでようやく完了。Readerで書籍を読むことができます。
はっきり言ってめんどくさすぎ(^^;
本体以外にPCが必須,しかも有線で接続しての煩雑なPC操作は,確実に購入意欲を削ぐことでしょう(^^;
まだまだ荒削りだなぁというのが正直な印象です。
解像度600×800,16階調では,文字だけ表示させることを考えてもまだ不足。
せめて768×1024,画像を表示させようとするならさらに欲しいくらい。
ページ切替でブラックアウトするのも,気になる人は気になるかも。
そのせいもあって動作もどうもモッサリ感が。
普通に書籍を読んでいるときはあまり気になりませんが,設定画面やマニュアルを読んでいるときはちょっと違和感が。
まあ,このあたりは現状の電子ペーパーの限界もありますし,最初から分かっていたこと。
各種メニューは操作の統一性がイマイチ。
マニュアルなどのハイパーリンクありのコンテンツではやはり「戻る」ボタンが切実に欲しい(^^;
辞書を搭載しているのはいいですが,英和と英々辞典だけというのはどうよ(^^;
せっかくpdfに対応しているのだから,見開き2ページ表示も欲しい。
そして最大の問題点。
Wi-Fi搭載モデルが無いこと。
いまどきPCに有線で接続しないとコンテンツも買えないというのは(^^;
そこまで作り込む余裕がなかったのでしょうが,3G搭載でどこでも購入とまでは行かなくても,せめてWi-Fi環境のあるところでは本体のみでコンテンツ購入可能な,Wi-Fi搭載モデルが早々に登場することを祈ります。
文句ばかりなのもなんなので,ここからはいい点も。
電子ペーパーはやはり液晶よりも目が疲れず見やすくていいです。
雑誌やマンガは今後も当分液晶画面が優勢でしょうが,文字のみの小説などを読むには電子ペーパー搭載のリーダーが欲しい。
その電子ペーパーの省電力の恩恵もあり,バッテリ保ちはほとんど充電することを意識せずに使えるくらい。
数時間あれこれ操作していましたが,バッテリのメモリは1つも減りませんでした。
本体の質感は上々。持ちやすくて見やすいですが,ボタン類のクリック感はちと微妙。
画面の大きさはこのくらいがいい感じ。もう一回り小さくてもいいかな。
重さも持ち運び、読書時ともに苦にならないくらいの軽さ。
スマートフォンでは小さすぎて長めの文章は読む気にならず,iPadはでかすぎ重すぎで持ち運ぶ気になれない(^^;
今後もこのReaderと同日の,本日発売となるシャープの GALAPAGOS など,様々な電子書籍のソリューションが出てくるでしょう。
ユーザとして気になるのは,それらのDRMの互換性です。
紙の書籍で購入済みのものを,電子書籍でもう一度購入するのはまあしかたない。
ですが,ソリューションを変えるたびに同じ書籍を何度も購入するのは避けたいものです。
クローズドに走りがちなAppleのソリューションで,電子書籍をバンバン購入する気になれないのはまさにこの点です。
Appleと心中するつもりで,他のソリューションには目もくれないというのなら,クローズドなのも居心地いいのですけどね。
電子書籍もいずれはいくつかのソリューションにまとまり,相互互換性も高まるでしょうが,それまでは1ユーザとしても試行錯誤が続きそうです。
今後は紙の書籍もなるべくなら購入せず,電子書籍化を進めていきたいものです。
(12:50) 文章追加。
関連記事:
[ガジェットレビュー] Sony Reader PRS-650用ブックカバー PRSA-SC65 (B)ブラック
[ガジェットレビュー] Sony Reader PRS-650用 ソニーストア限定 吉田カバンオリジナルカバー
古くから様々な試みが行われては消えていった電子書籍。
AmazonのKindleの成功,AppleのiPadを初めとしたタブレット端末のリリースを経て,海外ではようやく普及の兆しを見せてきました。
しかしながら,日本での普及は,相変わらず遅々として進まない印象が強いです。
そこそこ普及しているのは携帯コミックくらいでしょうか。
様々な電子書籍関係の業界団体が雨後の竹の子のようにポコポコ出来てはいますが,実際にいつどんな成果が上がってくるのかはさっぱりです(^^;
Kindleを個人輸入しようと思っても日本のコンテンツはほとんど無く,起爆剤になるかと思われたiPad&iBooksも現状は期待はずれ。
ですが,紙の書籍からデジタルデータへの移行はいずれ必ずやってくるはず。
個人で書籍を裁断して取り込むという,いわゆる自炊を手間をかけてもやっている人がいるのは,デジタル化によるメリットが大きいからこそ。
電子書籍にどうにも及び腰に見える出版社も,影響が大きいからこそ慎重にことを運んでいるのでしょう。
今年も終わりに近くなって,SONYがこのReaderを,シャープが GALAPAGOS を,角川グループがiPhone/iPad向けに電子書籍販売プラットフォームの BOOK☆WALKER をと,矢継ぎ早に電子書籍関連のソリューションの発表が続いています。
もはや待ったなし,多少問題はあってもそろそろ形にしておかないと乗り遅れてしまうというような,各社の危機感のようなものが感じられます。
さて,今回購入したこのPRS-650ですが,海外では既に電子書籍リーダーを発売しているSONYが,満を持して(?)日本に投入したものです。
日本のコンテンツが購入でき,液晶ではなく電子ペーパーを使用し,しかもそこそこ普及しそうな(^^;という,個人的には待望のガジェット&ソリューションでした。
本当ならプラットフォームの Reader Store の充実具合を見定めて購入したいところですが,電子書籍関連はさんざん待たされたのでもう待てん(^^;
5型の PRS-350 と6型の PRS-650 ,どちらにするかは結構迷いました。
大きさ以外の違いは,SD・MSカード対応,オーディオ再生対応くらい。
今回はとりあえず機能が豊富な方を買っておいて,気に入ったら小さい方も購入することにしました。
ソニーストア での受注開始初日に注文。おかげで発売日の10日より,一日早く手に入れることが出来ました。
他にソニーストア限定の 吉田カバンオリジナルカバー も購入。
お値段はPRS-650が24,800円,カバーは単体だと4,980円ですが,ACアダプタとセットだと6,000円。
単体で2,980円のACアダプタが実質1,020円で購入できるということでこちらのセットで購入。
ただ,このカバー,本体と同時発送ではなく,1月下旬に別途発送(^^;
別にノーマルのカバーも購入しておくべきでした(^^;
色はシルバーとブラック,どちらにしようか迷ったのですが,今回はブラックに。
レッドは最初から対象外(^^;
左端は上下とも,カバー取り付け用の凹みがあります。
USB端子は一般的なmini-Bではなく,マイクロUSB端子。
充電時間はPCと接続した場合は約3時間。ACアダプタ使用時は2時間。
別にその辺にあるAC-USBアダプタで行けるんじゃないかと思いましたが,セットで安かったのでついでに購入。
予備のマイクロUSBケーブルが増えたからいいか。
ですが,一度電源を入れたらあとはスタンバイモードで2週間は持つとのことですし,シャットダウンはそうそう行わないので問題ないでしょう。
画像だと目立ちませんが,実際見ると文字のがたつきが気になります。
右から2番目のボタンを押下して指定します。
デフォルトのSがわたしにはちょうどよかった。
なんで右にスクロールバーが出ているのに,上下フリックで動かせないのか理解に苦しみます(^^;
せめて1つくらいはフルの日本語書籍を入れてよ(^^;
なぜ国語辞典がない・・・。
pdfファイルは横書き扱いの模様。
どちらもオフなら,真っ白の画面になります。
思っていたよりも大きかったです。片手でつかむにはギリギリのサイズくらい。
これなら5型のPRS-350でもよかったかな。
使わせてもらったのは, Jコミ で配布中の,赤松健先生の『ラブひな』1巻。
こちらは軽量版。
細い線などは途切れ途切れになってしまいます。
やはり現状,電子ペーパーで画像表示はまだ解像度や階調的に厳しいかなぁ。
さて,電子書籍リーダーだけあっても,コンテンツがないのでは話になりません。
SONYの電子書籍販売サイト, Reader Store で試しに1冊購入してみました。
PRS-650は3GはおろかWi-Fi機能もないので,必然的にPCと接続して購入・ダウンロードすることになりますが,これがまたえらいめんどくさい(^^;
PRS-650とPCをUSBで接続すると,PCアプリケーションが入っている領域が新規ドライブに追加されるので,そこからインストールします。
もしくはReader Storeからダウンロードしてインストール。
アプリの”Reader Storeへ”ボタン押下でもOK。
最初なので品揃えはこんなものでしょうが,ジャンルがおおざっぱすぎて,欲しい書籍を捜すのに難儀します。
せめてジャンル別画面で表示される,サブジャンルくらいの粒度で絞り込めないと・・・。
今回購入したのはH・G・ウェルズの宇宙戦争。
なんでいまさらとお思いかもしれませんが(^^;
「カートに入れる」ボタンクリックでショッピングカート画面に。
あらかじめログインしていても,この確認画面は表示されます。
「機器認証を行う」ボタンをクリック。
クレジットカード,ソニーポイントでの支払いが可能。
さらに引き続きコンテンツのダウンロードを行います。
「ダウンロード」ボタンをクリック。
同時に母艦のPCにもアーカイブとして保存されます。
あと少し(^^;
Readerの取り外しが可能になります。
これでようやく完了。Readerで書籍を読むことができます。
はっきり言ってめんどくさすぎ(^^;
本体以外にPCが必須,しかも有線で接続しての煩雑なPC操作は,確実に購入意欲を削ぐことでしょう(^^;
まだまだ荒削りだなぁというのが正直な印象です。
解像度600×800,16階調では,文字だけ表示させることを考えてもまだ不足。
せめて768×1024,画像を表示させようとするならさらに欲しいくらい。
ページ切替でブラックアウトするのも,気になる人は気になるかも。
そのせいもあって動作もどうもモッサリ感が。
普通に書籍を読んでいるときはあまり気になりませんが,設定画面やマニュアルを読んでいるときはちょっと違和感が。
まあ,このあたりは現状の電子ペーパーの限界もありますし,最初から分かっていたこと。
各種メニューは操作の統一性がイマイチ。
マニュアルなどのハイパーリンクありのコンテンツではやはり「戻る」ボタンが切実に欲しい(^^;
辞書を搭載しているのはいいですが,英和と英々辞典だけというのはどうよ(^^;
せっかくpdfに対応しているのだから,見開き2ページ表示も欲しい。
そして最大の問題点。
Wi-Fi搭載モデルが無いこと。
いまどきPCに有線で接続しないとコンテンツも買えないというのは(^^;
そこまで作り込む余裕がなかったのでしょうが,3G搭載でどこでも購入とまでは行かなくても,せめてWi-Fi環境のあるところでは本体のみでコンテンツ購入可能な,Wi-Fi搭載モデルが早々に登場することを祈ります。
文句ばかりなのもなんなので,ここからはいい点も。
電子ペーパーはやはり液晶よりも目が疲れず見やすくていいです。
雑誌やマンガは今後も当分液晶画面が優勢でしょうが,文字のみの小説などを読むには電子ペーパー搭載のリーダーが欲しい。
その電子ペーパーの省電力の恩恵もあり,バッテリ保ちはほとんど充電することを意識せずに使えるくらい。
数時間あれこれ操作していましたが,バッテリのメモリは1つも減りませんでした。
本体の質感は上々。持ちやすくて見やすいですが,ボタン類のクリック感はちと微妙。
画面の大きさはこのくらいがいい感じ。もう一回り小さくてもいいかな。
重さも持ち運び、読書時ともに苦にならないくらいの軽さ。
スマートフォンでは小さすぎて長めの文章は読む気にならず,iPadはでかすぎ重すぎで持ち運ぶ気になれない(^^;
今後もこのReaderと同日の,本日発売となるシャープの GALAPAGOS など,様々な電子書籍のソリューションが出てくるでしょう。
ユーザとして気になるのは,それらのDRMの互換性です。
紙の書籍で購入済みのものを,電子書籍でもう一度購入するのはまあしかたない。
ですが,ソリューションを変えるたびに同じ書籍を何度も購入するのは避けたいものです。
クローズドに走りがちなAppleのソリューションで,電子書籍をバンバン購入する気になれないのはまさにこの点です。
Appleと心中するつもりで,他のソリューションには目もくれないというのなら,クローズドなのも居心地いいのですけどね。
電子書籍もいずれはいくつかのソリューションにまとまり,相互互換性も高まるでしょうが,それまでは1ユーザとしても試行錯誤が続きそうです。
今後は紙の書籍もなるべくなら購入せず,電子書籍化を進めていきたいものです。
- Newer: [購入情報] (2010/12/10) 東方プロジェクト 1/8 小さな百鬼夜行 伊吹萃香(いぶき すいか) (auto post)
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Comments:2
- pole 10-12-14 (火) 10:15
-
やっぱ、ボディーカラーが黒いのが人気あるようですね。
私はPCでシミュレートして、ボディーカラーをシルバーにしました。
実際に読んでいて、ブラックボディーって圧迫感はありませんか? - スパ 10-12-15 (水) 1:45
-
日曜日の時点では,他の色はだいたい在庫ありましたが黒だけ売り切れというところが多かったです。
フレームの黒は読んでいる分には気になりませんでした。
シルバーの実物も見ましたが,照明を反射してまぶしくなりそうな印象を受けました。実際は問題ないのかな?
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