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[撮影機材レビュー] Nikon 内蔵フラッシュ用赤外パネル SG-3IR

2010-08-12 (木) 09:15
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Nikonの内蔵フラッシュ用赤外パネル SG-3IRの簡単なレビューを。

Nikonのスピードライトシステムには，アドバンストワイヤレスライティングという便利な機能があります。
多灯ライティング時に，シンクロコードで各スピードライトをつながなくても，ワイヤレスで発光タイミングや調光ををシンクロさせるというものです。

その際，マスタには，カメラのアクセサリシューに装着したスピードライトや，専用のコマンダーSU-800などを使うほか，カメラの内蔵スピードライトも使えます。

ただし，その際わずかながら内蔵スピードライトも発光するので，スレーブ側のスピードライトのみ発光させたい場合には不都合が生ずる可能性があります。

そんなとき，内蔵スピードライトの発光を遮り，リモート制御に必要な赤外線のみ透過させるパネルがこのSG-3IRです。

Nikonのサイトのスピードライトアクセサリにも掲載されていないので，Nikon機使いでも知らないという方が結構いるのではないでしょうか。

外箱。
お値段は Amazon [AA] で¥1,307。

外観。
カメラのアクセサリシューに装着する，ただの黒い板です(^^;
裏面を見て分かるとおり，スリットが入っているわけではなく，板全体が赤外線のみ透過させるフィルタになっています。

カメラ装着時。
内蔵スピードライトの光を遮るようにセットします。
少なくともD300，D300S，D700では使えます。

一時的に内蔵スピードライトの光を有効にしたい場合は，跳ね上げることも可能です。

実際の使用例。まずはSG-3IRを跳ね上げての撮影。
内蔵スピードライトの発光方式をコマンダーモードにセットし，なおかつ発光モードをリモートのみの”－－”にセット。
それでも瞳に針の先ほどの，余分なキャッチが映り込んでしまいます。

SG-3IRをセットしての撮影。
余分なキャッチが消えています。

ワイヤレスで多灯ライティングが可能で，しかも内蔵スピードライトをマスタに出来るアドバンストワイヤレスライティングは大変便利ですが，ライティングやレフ版で厳密にアイキャッチをコントロールしている場合には，内蔵スピードライトの光は余計です。
そんなときにはこのSG-3IRは非常に役に立ちます。

難点はアクセサリシューを占有してしまうことですね。水準器などがセットできなくなるのは痛いです。

また，別にこんな専用のパネルを使わなくても，FUJIFILMあたりのシートタイプのIRフィルタを切って，内蔵スピードライトに付ければ同様の効果は得られると思います。

こんなものまで製品ラインナップに存在するのが，さすがニコンと言うべきでしょうか。

[撮影機材レビュー] Nikon 内蔵フラッシュ用赤外パネル SG-3IR

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